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産地の特色
陶器などの土製品は、近江(おうみ)商人が伊勢(いせ)や美濃(みの)で取引した商品の中に含まれていました。四日の市でも取引された可能性は、高いでしょう。四日市で使われた土製品の多くは、四日市周辺で作られたものと考えられますが、陶器に注目すると、愛知県の常滑(とこなめ)や瀬戸(せと)、美濃の製品が、多く現れます。信楽(しがらき)の製品もありますが、陶器の流通に関しては、鈴鹿山脈を越える陸の道より伊勢湾を渡る海の道の方が盛んだったのではないかと想像されます。