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土師器皿(はじきざら)と擂鉢(すりばち)
この時代に、もっとも多く使われたと考えられる土製品は、土師器(はじき)皿ではないでしょうか。市内の遺構から大量に出土されます。土師器といえば古墳時代の土製品の印象がありますが、実は戦国時代に至ってもまだ使っていたのです。灯や食事に使われるだけでなく、呪術にも用いたのではないかとも言われています。擂鉢も必ずといっていいほど出土します。現代の家庭では、見られなくなった食材を擂りつぶすという行為を、当時は、ごく当たり前のことだったのです。