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日永と紙
現在の四日市の特産品として、日永うちわが知られています。うちわには紙が使われますが、日永と紙の関係は古く、室町時代には紙屋が存在し、日永の住人が、三重郡市紙座(みえぐんいちがみざ おそらく郡内の市で活動する紙商人の団体)の権利をめぐって争いを起こしています。日永は東海道と伊勢(いせ)街道の分岐点ですし、桑名からここまで関所が60か所あったと記されるほど、地理上の目印となっていましたから、都市化の進んだにぎわいのある街だったかもしれません。