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旅装束(しょうぞく)
旅人の服装は歩きやすさが基本です。着物の後ろのすそを帯にはさむ尻端折(しりはしょり)をして、脚絆(きゃはん)を足に巻き、手の甲を保護する手甲(てっこう)をつけます。雨が降った時は合羽をつけることもありますが、晴雨兼用の頭につける笠(かさ)を持ちあるくことが多いようです。杖(つえ)を持ったり、振り分け荷物を持つこともあります。自分の足で歩く旅ですから、荷物はできるだけ小さく、軽くします。江戸の土産として浮世絵が喜ばれたのは、美しいことと、折りたたんで小さくなり、さらに軽いからです。