四日市公害と環境未来館


四日市港と稲葉三右衛門 2102

江戸時代は賑わいをみせた四日市の港も、安政の大地震などの影響で水深が浅くなり、船舶の航行が困難となりました。
明治になり、衰退する港の状況を憂えた廻船問屋稲葉三右衛門は、私財による港の修築を決意しました。資金難による工事中断などの苦難を乗り越え、1884(明治17)年に四日市港が完成しました。これは全国的にも港湾修築工事の先駆けとなるものでした。