四日市市立博物馆


洗脚桶 3433

旅人が旅籠(はたご)に着いて座敷(ざしき)に上がるまでにすることは、わらじをぬぎ、泥や砂のついた足をきれいにして、着物の尻端折(しりはしょり)をもどし、着物に付いた砂や埃(ほこり)を払うことです。一日に7里から10里(30~40km)を歩いた旅人が、わらじをぬいですすぎ桶で足を洗うひとときは、旅の疲れを忘れるほど気持ちのいいものだったと思われます。