紙商売をめぐる争い
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紙は、今でこそ大量に生産、消費され、環境保存のためむしろ電子化、ペーパーレスが叫ばれるほどになりましたが、古代、中世においては、まだ貴重なものでした。その販売をめぐっては、争いが起きる事もしばしばでした。伊勢(いせ)道と呼ばれた今の八風(はっぷう)街道をめぐる近江(おうみ)商人同士の争いや、日永の住人が起こした三重郡市紙座(みえぐんいちかみざ:おそらく郡内の市で活動する紙商人の団体)の権利をめぐる争いは、紙商売が、大きな利益をもたらすと考えられた証といえるでしょう。



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