四日市市立博物館


弥生人と身分 3239

稲作には、村の人々が協力しないとできない仕事があります。技術を持ち、いろいろな指示が出せる人を中心に、仕事が進んだと考えられます。また、儀礼や祭りには欠かせない存在もいます。そのような人たちが周りの人々から敬われ、リーダーとなっていき、人々の間に階層が生まれてきたと考えられます。こうした階層の存在を裏付けるのが弥生時代の墳墓(ふんぼ)です。弥生時代になると他とは異なり、多くの副葬品(ふくそうひん)や墳丘(ふんきゅう)などを持つ大きな墓が出現してくるのです。