お蔭(かげ)参り
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江戸時代、およそ60年ごとに発生したといわれるおかげ参りは、庶民が旅をする数少ないチャンスでした。おかげ参りが始まると、奉公人は主人に内緒で、妻は夫に内緒で参宮することが認められていました。なかでも文政13年におこったおかげ参りは、もっとも規模が大きく、参宮した人はおよそ440万人といわれています。当時の人口の14%近くの人が数か月の間に伊勢(いせ)をめざすのですから、街道沿いの村々は旅人の旅を助けるために施しをおこないます。旅人の多くがお金を持たなくても旅を続けることができるしくみがあったのです。
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