四日市市立博物館


壺と甕(かめ) 3314

壺(つぼ)と甕の違いは何でしょうか。形でしょうか。大きさでしょうか。使い方でしょうか。「頸部(けいぶ)の径が、口径あるいは腹径の3分の2以上のものを甕、未満のものを壺とする」。これは、人類学者、長谷部言人(はせべことんど)の提示した定義ですが、現在、壺または甕と呼ばれるものすべてが、これに当てはまるわけではありません。おおよそ口の大きく容量の大きいもの(水甕など)を甕、口がすぼまり容量も比較的小さいもの(茶壺など)を壺と呼ぶようです。四日市市内では、いろいろな遺跡から常滑(とこなめ)製のものを中心に次々と発見されており、当時の生活には欠かせない道具でした。