四日市市立博物館


弥生人のペットと家畜 3235

この家には、番犬として弥生犬がいます。弥生時代に入ると縄文時代には無かった犬を「食用」として考える風習が、大陸から伝わります。ある遺跡から、たくさんの犬の骨、それも殺されて食べられた跡のある骨が発見されているからです。農耕化していった弥生人にとって、最も身近な動物性タンパク質だったかもしれません。その他に、害をおよぼす動物から農地を守る為の、番犬としての役目が始まったのも、農耕をするようになったこの頃からだったと思われます。