貢納品としての海産物...①
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伊勢(いせ)湾は、海産物の豊富な地域です。古代には様々な物が税として、都に納められました。伊勢国からの税のなかに、煮塩年魚(にしおあゆ)がありました。また志摩国は、アワビやカツオ、ワカメなどが納められました。これらの海産物は、税として納めるだけではなく、市場でも売ったのではないでしょうか。逆に市場で税として納めるものを入手することもあったでしょう。時代が中世に移り、税の仕組みが変わっても、アワビを贈り物に用いたり、干した魚が年貢になるなどの例から、同様のことは行われたのではないかと想像します。
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