蜃気楼(しんきろう)
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東海道を江戸から京へ上る途中、桑名から四日市へ進むと、伊勢(いせ)湾を左に望むことができます。この伊勢湾では春先に蜃気楼を見ることができました。蜃気楼は文字通り蛤(蜃)が吐き出す気によって現れる楼閣という意味で、海上に現れる不思議な光景は蛤が見せるものと信じられていました。桑名では時雨はまぐり、小向や富田では焼はまぐりが名物で、はまぐりの産地であることも蜃気楼が見える理由とされたのでしょう。
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