わらじ
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江戸時代の旅人のはき物はぞうりではなくわらじです。どちらも稲わらで作られますが、ぞうりの鼻緒は足の甲の中ほどまでしかありませんから、ぞうりがぬげないように歩くには、少し足の指に力を入れながら歩かなくてはなりません。長旅でこういう歩き方をすれば、たちまち歩き疲れてしまうでしょう。わらじであれば鼻緒がぞうりよりも長く、乳という輪を通って足全体を包むように結ぶことができ、足の指に力を入れることなく歩くことができます。わらじばきの旅人にとって、街道でぞうりばきの人が増えるとそろそろ宿場が近いとわかったそうです。
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