紙の種類と使い方
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遅くとも聖徳太子の時代には存在した紙ですが、その種類や使い方はさまざまです。材質を考えれば、麻の繊維から作る麻紙、楮(こうぞ)から作る穀紙、雁(かり)の皮から作る雁皮紙(がんぴし)などがあります。使い方をみれば、文字や絵だけではなく、障子(しょうじ)、襖(ふすま)、扇子(せんす)、団扇(うちわ)、包み紙、壺(つぼ)の蓋(ふた)、提灯(ちょうちん)、灯籠(とうろう)、笠(かさ)、そして衣などがあります。室町時代には、美濃(みの、美濃紙)や播磨(はりま、杉原紙)、越前(えちぜん、鳥の子紙)が特産地でした。美濃紙は、八風(はっぷう)街道の通行権をめぐる争いの種になるほどでした。



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