四日市市立博物館


竪穴住居のヒ・ミ・ツ① 3214

炉(ろ)の上部の棚は、なぜあるの?...棚の上に、食材を載せ、煙でいぶして燻製(くんせい)を作るなどの利用が推測されますが、他の説もあります。それは、「防火」です。燃えやすい素材でできた竪穴(たてあな)住居。その中で毎日火を使い生活しています。もし、火事になったら大変。火の粉が上がりすぎて、周りの屋根材や柱を燃やしてしまわないような工夫として、炉の上部に棚を作ったのではないでしょうか。くらしの中で、火とどう関わっていくのか。弥生人の生活の知恵でしょう。