四日市市立博物館


弥生人と火(炉) 3218

弥生土器は、自立する土器が多く、炉(ろ)のくぼみは浅めになっています。また、よく見ると炉の中に大きな石と小さな石があります。両方とも土器が倒れないように押さえつつ、焼き石として調理に使われます。加えて、小さい石は、土器の中に入れることで、煮炊きに使われたのではないかと推測されます。もちろん冬場には、暖房としても使われていたと思われます。いずれにせよ、燃えやすい木や草でできた家の中で使う火ですから、一番慎重に扱っていたに違いありません。